どのようにクラスを選ぶか、その情報源は以下の通りです。

1. 大学カタログ

どのような授業が行われているかについて知るには、まず大学カタログを読むことです。ここには専攻・副専攻を選択するための必要条件や、それぞれの授業の内容が学部ごとに簡潔にまとめてある他、卒業に必要な要件や専攻に関する条件などが細かく記載されています。あらかじめ熟読しておきましょう。

大学カタログは、大学HPに必ず掲載されています。大学HPの検索窓から"Catalog"(大学によっては"Bulletin")で検索すると表示されますから、学部課程の場合は"Undergraduate Catalog" 、大学院は"Graduate Catalog"を参照しましょう。(大学により学部/大学院のカタログが一体になっている場合もあります)

カタログ内の用語

Requirement

学位を取得するために必ず取らなければならない必須科目や条件が示されています。

例)Degree Requirements=学位取得(卒業)要件

Prerequisite

さらに上級の科目を取るために、前もって履修し終えておかなければならない科目のことです。
例)Accounting3013のPrerequisiteがAccounting2013

Co-requisite

同じ学期に同時履修が求められるクラス群です。例えば理系科目の座学とラボ(実験)などが典型的です。

2. アカデミック・アドバイザー

大学によってシステムが異なり、専門のアドバイザーがいる場合と、各学部の教授が受け持つ場合があります。留学生の場合は、FSA(留学生アドバイザー)が兼任している場合もあります。

アカデミック・アドバイザーには、学期ごとの履修科目や卒業までの履修計画を相談できます。多くの大学では履修登録前にアカデミック・アドバイザーに承認を得ることが義務づけられています。

3. NCNアドバイザー

NCN先輩学生の成功例、失敗例を含め、日本人留学生の置かれた状況に配慮したアドバイスを受けることができます。

4. 他の学生からの情報

履修予定のクラスを既に履修したことのある学生の意見をきくこともできます。学生からみた授業の印象、例えば試験は難しいか、教授の授業の進め方はどうか、レポートはどれくらいの長さのものを何回提出するかなど、かなり詳しく率直な情報を得ることができます。しかしながら、教授は授業の方針を変えることもあるので、先輩からの情報はあくまで参考程度にしましょう。

注意!!

心理学や哲学などの日本語でも難しいとされている科目を1年目に履修してしまうと、英語の面でかなり苦労します。履修科目を選ぶときは必ず大学のアカデミック・アドバイザーおよびNCNアドバイザーに相談しましょう。

5. クラス・スケジュール

各学期に開講されるクラスとそのスケジュールをまとめたリスト。オンラインで確認できます。内容についてはカタログ、履修予定についてはスケジュールを参照しつつ履修科目を決めましょう。

まず自分の履修計画に合わせて必修科目/必修選択科目となっているクラスや、興味のあるクラスをリストの中から選びます。次に授業開講スケジュールに合わせて自分のスケジュールを組みます。その際には以下の点に注意してください。

曜日の表記

月曜から順にM、T、W、TH(またはR)、Fと表記されています。

コース番号の読み方

例)ENG1013 Composition I =英語(English)の1年生向け科目(英作文1)

授業番号は分野の略称である2〜4文字のアルファベット(Prefix)と3〜4桁の数字で表されており、数字の1桁目が対象学年を表しています。ENGはEnglishの省略、コース番号1013の一番左の数字はクラスのレベルを表し、例えば1の場合は、Freshman-level、2はSophomore、3、4は専攻を決定した上級生が専門的な内容を学ぶクラスです。つまり、数字が大きいほど内容が高度になります。大学院のクラスは"5"以上から始まります。

クラスサイズ

クラスサイズが明記されていない場合は、教室を確認することによりクラスサイズを推測することができます。クラスのサイズには、100人以上の学生を一堂に集めて行う概論クラスから、専門的な内容を10人以下の少人数で行なうクラスまで大きく幅があり、教授と学生の関係もクラスの人数やその教授の指導方法次第で千差万別です。

6. シラバス

履修予定のクラスのシラバスを、同じクラスを既に履修した学生や学部、担当教授を通して入手してみましょう。クラスの内容や課題内容がまとめられていますので、クラス選びには貴重な情報源になります。大学や専攻・学部によっては、一括して大学の学生向けページで閲覧できるようになっています。